「花なんか好きなの」
そう言われたことを覚えている。
今なら、何が好きでも別にいいだろ!と言えるのだが
住んでる地域が世界の全てだった時は
そういう考え方は難しい。
世界は広いということをまだ知らない自分は
その狭さからはみ出る勇気がまだなかった。
頭の中で好きでいていい理由を必死に考えていた。
見た目だったり、花言葉だったり、きっかけだったり
何かちゃんとした理由があれば認めてもらえると思っていた。
そんなもの何一つ必要ないのに。
何が好きでもいいし、理由なんか何だっていい。
ずっと好きじゃなくても
たまに離れて、他のものに時間を使っても
気が向いたらまた戻ってきてもいい
認められる必要もなく胸を張っていいし
誰にも言わなくてもいい。
自分が好きであれば、それだけで。
「僕は花が好き。」
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