真夏の夜の夢

夏になると思い出す夢がある。

 

亡くなった祖母が出てきた夢。

 

 

外のうだるような暑さを感じる日、

実家で同じ部屋に居て

特に何かをするわけでも、会話をするわけでもなく

ただ座ってそれぞれのことをしている。

 

祖母がこっちをみて微笑みながら

「じゃあ、よろしくね。」

そう言われた直後、目が覚めた。

 

東京の自室、ベッドの上。

何をよろしくされたのか理解できないまま

とりあえず実家へ連絡。

 

その日母は休みだったらしく、着信で起きたらしい。

 

見た夢の話をしながら、

母と祖父の安否確認をしようとしたところ

祖父が軽い熱中症になっていた。

 

気付くのがはやかったので、

当日回復し、大事にならなかった。

 

祖母がよろしくと伝えたかったのはこの事なのか

それはわからないが連絡をするきっかけにはなった。

 

それから何年も経つが

祖母が夢に出てきたのは、その一度きり。

 

祖父は元気だけが取り柄の人間なので、

それ以来病気や怪我もしていない。

90歳を迎えているのに、

ボケもせず、杖もつかず

まっすぐ背筋を伸ばして立っている。

妖怪か？？

 

 

 

夢占いとかそういうのは信じていなかったけど、

この一件以来、少し夢の見方が変わった。

 

知り合いが夢に出てきたら、何か伝えたいことが

あるからなのかもしれない。

 

僕が誰かの夢に出る時は何を伝えにいくかな。

営業とかしちゃうのかな。

 

 

でも、たまにでいいから

めちゃくちゃエロい夢とかみたい。

悲しいことにまだエロい夢は見たことがないんだよね。

 

今年はエロい夢童貞を卒業出来ますように。

 

 

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