孤独という名の贅沢

辞書による、孤独とは「仲間のないこと。ひとりぼっち。」らしい。

 

なんだか“贅沢”とは真逆にいそうな言葉ですよね(笑)僕は基本的に、誰かといる時間が好きです。ご飯を食べるにしても、買い物をするにしても、映画を観るにしても。

「美味しい」

「おしゃれ」

「面白い」

「感動した」

 

そういう感情は誰かと共有できた方が何倍も楽しいと思っているタイプです。

 

でも歳を重ねるごとに「ひとり」の時間の中にしかない楽しさにも気づくようになりました。

 

最近ハマっているのは、ひとりゴールデン街飲み。

 

新宿・歌舞伎町にある、あのぎゅっと詰まった飲み屋街。狭い路地に、小さなお店が所狭しと並んでいます。

 

観光客も多くて賑やかだけど、僕はふらっとひとりで行って、ふらっとひとりで店に入る。

 

だいたい10席あるかないかのカウンター。店主との距離も、お客さんとの距離も、物理的にも心理的にも近い。

 

ひとりで行くと、不思議と会話が生まれます。

 

海外からの観光客。

地方から来た人。

バーテンダー、ミュージシャン、お笑い芸人。

そして普通のサラリーマン。

 

その場にいる1時間くらいだけで成立する、刹那的な飲みコミュニティ。

 

きっと普段なら出会わない人。きっとこの先も、二度と会わないかもしれない人。でもその夜そこに行かなければ、絶対に交わらなかった人。

 

考えてみれば、人生という大きなスケールで見れば意味のない出会いなのかもしれない。

 

でも贅沢って、だいたい意味がないことの中にある気がするんです。

 

効率もない。生産性もない。ただ、その瞬間を味わうだけ。

 

だから僕にとっての「孤独という名の贅沢」は、ひとりでゴールデン街に行って、そこで偶然生まれる、人との繋がり。