たくさん話したわけじゃないし、
重い相談をしたわけでもない。
ただ、同じ空間にいて
同じ温度で呼吸して
少しずつ距離が近づいていっただけ。
それなのに、
ふとした瞬間に涙がこぼれていた。
理由を聞くのは、やめた。
きっと言葉にしたら、
この空気が壊れてしまう気がしたから。
無理に拭かせることもしなかった。
ただ、隣にいることだけを選んだ。
だから、言葉の代わりに、そっと抱きしめた。
何も言わなくていい…
そういう時間も、大切にしたい。
空気が自然に重なる人とは、
こういう夜がある。
また、あのときのように
静かに過ごせたらいいなと思ってる。




