地方出身の僕からすると、かつての新宿はテレビの中の世界だった。
でも今では、週に2〜3回は当たり前のように通っている。
不思議なものだと思う。
西に出ればオフィス街、東に出れば繁華街。
そして少し歩けば、日本最大の歓楽街・歌舞伎町。
そんなコントラストの中に、僕はいつの間にか惹かれている。
新宿が好きだ。
楽しい時は、思いっきりはしゃげる。
寂しい時は、雑踏に紛れられる。
哀しい時は、ネオンが励ましてくれる。
新宿という街は、多様な色を飲み込む街だ。
歪な形のまま、すれ違い、混ざり合い、満たし合い、
時に壊し合いながらも、なぜかひとつの景色になっている。