子供の時、団地に住んでいた。
僕の住んでた地域は、もともとは何もなかったけど高度経済成長期あたりでベッドタウンとして開発されたらしい。
教科書に50年前と30年前の航空写真が載っていて、ずいぶんと開発が進んだ様子だった。
団地には同じ小学校の友達もたくさん住んでいた。
だから放課後はもっぱら団地の下に集まってゲームをしたりボール遊びをしたりしていた。
そんな僕らには、出会うとハッピーなレアキャラが2人いた。
1人は「飴のおばちゃん」
その名の通り、出会うと飴をくれるのだ。
1つは「しゅわしゅわキャンディー」
名前がこれで合ってたかな…
袋に「シュワシュワ」と書いてあった気がする。
あわだまのような感じで、なんだかしゅわしゅわしておいしかった。
そしてもう1つは「どんぐりガム」
飴を食べると中からガムが出てきて一度でニ度美味しい。
子供が考えた最強のお菓子って感じ🍬
しかも当たり付きでロマンもあふれる。
僕が野球の監督なら、三番ショートに据えたい。
もう1人は「猫のおじさん」
よく猫缶を買ってきては、近くに住み着いていた野良猫たちに餌をあげていたおじさんだ。
書いてて思ったけど、餌やりしてて大丈夫だったのか?
このおじさんに出会うと、たまに自販機でジュースを買ってもらえるので、スーパーレア扱いだった。
100円あればガブリチュウと蒲焼さん太郎とヤングドーナツとすっぱいマンが食べられましたからね。
どんぐりガムに至っては10個。
残酷な子供なら「猫のおじさん=10飴のおばさん」という残酷な方程式を導き出してただろう。
あのおっちゃんに買ってもらったミルクセーキを今も思い出す。
飴やら飲み物やらをねだる子供は、迷惑ではなかったのだろうかと、今振り返ると思う。
でも大人になった今、ちっこい子供にねだられたら「かわいいなあ」って思ってしまうかもしれない。
僕らの時代はアウトとセーフのグレーゾーンだったけど、今の時代だったら完全にアウトだよな。
でも何も変だとも疑うこともなく、おじさんとおばさんを見たら僕らは無邪気に駆け寄っていた。
あの2人はお元気なのだろうか。
僕が大人になった後も飴やジュースをあげてたのだろうか。
もし探偵ナイトスクープに出ることができたら、僕はこの2人について調べてもらうかもしれない。
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