こんばんは、そうきです☺️
「元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る」
さだまさしの案山子(かかし)。
この曲を聴くと父を重ねる。
たぶん案山子は、上京した弟を想う兄の歌詞なのだ。
お父さんの兄、つまり僕の伯父さんはとても弟想いでいつも父を気にかけてくれていた。
僕が物心ついた頃くらいから父はずっと単身赴任だった。
毎週末家に帰ってきて、月曜の早朝に出発していてすごいタフだなと思っていた。
父は自動車の部品を作る町工場で今も働いている。
人数も5人ぐらいで、会社の各種制度ががずさんだった故に年金をもらえず労働力のない高齢者がいまだに働き続けており、父が支えているような会社だ。
当然お金もない。
なので僕は高齢者問題を誰よりも身近で見ている自信がある。
中学生の時、夏休みに父の仕事を手伝いに行った。
1人で初めて電車を乗り継ぎ、父の住む最寄り駅に着いた。
父に車で迎えに来てもらって家に荷物を置いて、早速工場に向かった。
道中、ワークマンで作業着とコンビニでお昼ご飯のおにぎりを買ってもらった。
溶接のロボットを動かさせてもらったが、セットする位置がずれているからこの部品は使えないと言われた。
違いがわからない僕は、身勝手に不機嫌になった。
その後もいろいろと仕事をしてみたものの、手伝いというよりかは足を引っ張って余計な仕事を増やしていた。
それでも父は、仕事の楽しさなどを僕に伝えたかったのかもしれない。
仕事が終わり家に着いた。
ご飯を食べてお風呂に入り、父が寝静まった後、僕はずっとゲームをしたり、ケーブルテレビでえっちなシーンがありそうな映画を観ていた。
普段家で好きなテレビを見られないからか愚かなカタルシスを解放させてしまった。
翌日、明らかに寝不足だった。
工場に向かう途中はもちろん、お父さんが仕事が始めても車で寝るわのくそったれジャリボーイだった。
当然叱られたものの、僕は逆ギレで不機嫌になり、車の中で不貞腐れながら父の仕事ぶりを眺めていた。
仕事が終わり、車で家に向かった。
父は「仕事はどうだった?」と僕に聞いた。
昨日一昨日と何も褒めてもらえなかった僕は「全然楽しくなかった」と言ってしまった。
「そうか」と、父は寂しそうな顔をした。
ファミレスに連れて行ってもらい、家に着いてお風呂に入った。
お風呂に入り、その日の出来事を振り返っていて父に仕事が楽しくなかったと言ってしまった事を思い出した。
あの時の父の寂しそうな顔を思い出して僕は風呂場で泣いた。
1人で暮らしてる事だとかいろんな事を含めて、父親の寂しさに初めて触れた気がして、涙が出たんだと思う。
父は今でも1人で住んでいる。
会いに行くと、「ご飯をちゃんと食べてるか?」と僕に言うが、自分よりもお父さんが心配だ。
俺も器用な方ではないけれど、お父さんよりかはたぶん器用に生きてるよ。
「元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る」
僕は息子なのだけれど、この歌詞を父に重ねてしまう。
父に会うたびに帰りの電車で父の寂しさを思い、涙が止まらなくなる。
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