父と山

こんばんは、そうきです☺️

 

 

僕の父親は山が好きだ。

縁起でもない話だけど、「自分が死んだ時は谷川岳に散骨してくれ」と言われている。

法的に良いのかわからなくて「散骨」でGoogle検索してしまったぜ。

ググった結果、法的にはグレーで黙認されてる事が多いらしい。

 

 

僕がまだ小学生の頃、父親の思い立ったが吉日で当日に富士山へ行くことになった。

僕も去年、当日に航空券を取り台湾に行ったが、この計画性のなさはきっと父親譲りだろう。

道中のスーパーで買い物をして、富士山に着いたのはすでに夜だった。

 

 

お腹が空いたので車中にて夜ごはん。

買ってきた食パンにパストラミビーフを乗せて食べる。

なんともシンプルなごはんだったけど、これがめちゃくちゃおいしかったことを覚えてる。

今パストラミビーフを食べてもあの時の感動は得られないから不思議だ。

 

 

そして夜にも関わらず、僕らは登山を始めた。

あたりは真っ暗で、懐中電灯を使っても足元ぐらいしか見えない。

少し登ったところで断念し、車で寝てから帰宅した。

またいつか登ろうとなったものの、いまだに実現できていない。

 

 

その約束が果たせぬまま20年以上も経ってしまった。

その間に、僕は友達と富士山を登頂した。

 

 

友達だったらすぐ誘えるけど、親を誘うってなんだか小っ恥ずかしい。

それにお父さんも登山は体力的にもう厳しいかもしれないけど、まだ動けるうちに親孝行しておこう。

 

 

親孝行は親のためでもあるけど、いつか親が亡くなった時に自分が後悔しないようにするためでもあるんだろうな。

 

 

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