指抜き手袋

おはようございます、そうきです☺️

 

 

小学生の頃、指抜き手袋をめっちゃかっこいいと思っていた。

いや、うそ。今でも思ってる。

爆走兄弟レッツ&ゴーしかり、漫画の主人公は指抜き手袋率が高いからだと思う。

ちなみに好きなミニ四駆はバンガードソニックです。

 

 

小学5年生の頃だったかな、お母さんに手袋を買ってもらった。

青い手袋に白い指抜き手袋が付いている手袋だ。

初めての重ね着おしゃれは指抜き手袋。

たしかアディダスだったはず。

ロゴはぺりぺり剥がれ落ちやすい材質でできているので、冬の間フルに使うとロゴがぼろぼろになるやつ。

 

 

僕は塾に通っていて、その手袋をはめて行っていた。

授業中は手袋を外して机の上に置いていたら、いつのまにか理科の先生がはめていたようで、ホワイトボードに板書していて気付いて「コラ!」ってツッコんだ。

先生もその手袋を気に入り、しょっちゅうこっそりつけては僕がツッコんでた気がする。

 

 

なんだか懐かしくなり、その先生の名前を調べてみた。なんと出てきた。

今も同じ塾で講師を続けてるみたいだ。

しかも難関高校受験指導コースの先生になっていた。

黒縁メガネまでかけてすっかり頭良さそうになっちゃって。

もう生徒の手袋を勝手にはめちゃうようなお茶目さはないのかも。

 

 

ぎりぎりの記憶をたどり、当時の先生の名前を検索してみた。

鬼軍曹だった英語の先生が出てきた。

圧倒的詰め込みスタイルの先生だったけど、いつも授業の半分はブチギレて説教していた。

クラスメイトのTくんに対して「お前、いい歳こいてローソンでバイトしてるような大人になるぞ」とコンプラ0%の発言をしたのは今でも忘れられない。​​​​​​​

それでも教え方は上手で、英語の成績は塾に通ってる間ずっと良かった。

 

 

そんな僕も中学生になった。

先生たちも変わったのと、部活を始めてから塾の授業は睡眠との戦いでみるみる成績が爆下がりしていった。

子供ながらにこれはやばいと思い、このまま通っても意味がないから塾をやめようと思った。

 

 

親にやめたいと告げると激怒されて、やめるなら塾に自分で電話しろと言われた。

なんだかわからないけど泣きすぎて過呼吸になり、ビニール袋を使ってひいはあと呼吸を整えて塾に電話した。

始めるは易し、やめるは難しということもあると初めて知った。

そして塾長の鬼軍曹にやめたいと告げた。

 

 

やめたいと子供が自ら電話をかけてきたのが異常事態だったのか、それとも僕が一番の古株だったからなのだろうか、引き留められて今度塾に来て話し合おうと言われた。

しかし約束の当日に台風が直撃して、僕は行かなかった。

 

 

なあなあになってそのまま塾に行かずやめてしまった。

あの時、話し合いに行ってたらどうなってたんだろう。

塾を続けてたのか、はたまたやめてたのか。

もし続けてたら成績は良くなったかもしれないし、ずっと成績が悪いまま受験も失敗したかもしれない。

 

 

でも先生方にはこんなやめ方をしてきっと残念がらせてしまった。

いや、よくある事だったから特に何も気にしてなかったのかも。

でも行ったとて、何をうまく話せたのかもわからない。

 

 

行ったら多分丸め込まれて塾を続けてたと思う。

中学生男子には自分の意思を伝えるので精一杯だった。

でも自分の人生の責任は自分にしかとれないと、自分なりに初めて考えた上での決断だったのだ。

 

 

人生の決断で今までたくさん失敗はしてきたけども、それに対して自分が納得して生きられるかがきっと大切。

筋トレ用の指抜き手袋を眺めてそんな事を思い出した。

 

 

 

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