(エッセイ)ヒゲとクンニの話

こんばんは、そうきです☺️

 

ヒゲとクンニの話。

 

僕はヒゲ脱毛済みだ。

というかヒゲに限らず、おおよそ全身の毛はない。

自分のすね毛とかが嫌いなので脱毛してしまった。

 

そして僕のセクシャリティは、異性愛者だ。

ただそこにちんちんの有無は問わない。

見た目と心が女性なら恋愛や性の対象となる。

 

しかしセラピを始めるずっと前に一度だけ、純男性にフェラをしてもらった事がある。

今回はそのお話を…

 

僕は悩んでいた。

とあるところで知り合った男性から「フェラさせてください」と猛烈に頼まれていたからだ。

 

僕はお断りしていた。

理由は単純で、異性愛者なので男性は性の対象外だからだ。

 

それでも彼は猛アタックしてくれた。

何度お断りしても「いつでもいいんで!」と。

 

何度もアタックされているうちに僕の気持ちも揺らぎ始め、ある一つの思いも芽生えていった。

 

「体験したこともないのに、決めつけるのは良くないのでは?」

 

それにサッカーではこんな言葉もある。

 

「PKを外せるのは、PKに挑戦した勇気ある者だけだ」

 

やってみてもないのに決めつけるのはいかがなものか?

 

ある日、お酒も飲んで気分が最高潮になった僕は彼に連絡した。

 

「今からどうですか?」

 

3秒くらいで「OKです!」と返信が来た。

 

この反応の速さ。

全盛期のサッカー元日本代表GK川口能活が「マイアミの奇跡」でブラジル相手に見せたような神反応だ。

 

指定された場所は、彼の自宅マンション。

ドキドキしながら向かった。

男性相手というのは、男性の僕でも緊張する。

お客様もきっと初対面はこんな感じで緊張するんだろうな、とめちゃめちゃ理解しております。

 

そして迎え入れてくれる彼。

いきなりそういう感じ々というわけではなく、まずは世間話をした。

じっくりと話したことはなかったので、彼の身の上話をいろいろ聞かせてもらった。

 

世間では、いまやLGBTQ関連のカミングアウトも多く、理解している方も多い。

だけど会社や家族に誰もがカミングアウトできるわけではない。

そういった辛さや、すんなり受け入れて聞いてもらえる嬉しさを彼は語ってくれた。

 

そして僕は気になっていた事を聞いた。

 

「なんでこんなに僕を誘ってくれたんですか?」

 

彼はこう答えた。

「草生くんがタイプだったんだよ」

 

「ありがとうございます☺️

…でも僕じゃなくて同性愛者のかたとかならもっと話がスムーズだったんじゃないですか?」

 

「…それはね、ちょっとダメなんだよ」

 

「そうなんですか?」

 

「…僕はね、異性愛者じゃないとダメなんだ。

僕に全然興奮していなくて全く勃たない。

そんな人を勃たせて、そしてイカせる。

その達成感がたまらないんだ」

 

なんやこの人、めっちゃ呪われた性癖やんけ…

僕が自分のことを「呪われた性癖!」とかきゃっきゃっ言ってたのがかわいいもんだ。

 

そして彼から「そろそろ…」と寝室に促された。

布団に寝てズボンとパンツを脱がし、彼はおもむろに舐め始めた。

…だが、勃たない!!

 

あのハイジも「あ、こいつ無理だわ…」とクララに呆れるほど勃たない。

 

僕は自分のイマジネーションをフル活用した。

幼少期からのラッキースケベやらAVの抜けるシーン全てを脳内メモリからフェッチした。

言うなれば、エロの走馬灯だ。

 

ようやく少しずつ大きくなり始めた時、一つの違和感に気付いた。

「なんか痛いぞ…」

 

なんだかヤスリで削られてるような感じだ。

違和感の正体はそう、ヒゲだった。

 

突然ながら今まで女性にしかフェラをされた事がなかった僕は、そんな経験は一度もなかった。

 

ヒゲってこんなに痛いのか…

また一つ女性の気持ちを理解した。

 

そこから痛みもあり、イマジネーションを絶やさず、相対すること1時間。

なんと僕は最後までイクことができた。

もともとイキにくいタイプなので驚いた。

 

彼の顔を見ると、汗ぐっしょりになりながら良い顔をしていた。

高校生の時の部活の試合で、死闘の末破ったライバル校の選手の顔が重なった。

 

世の中、挑戦した事がないのに、挑戦者に対して批判する声が挙がったりする。

日本人メジャーリーガーのパイオニア、野茂選手だってそうだ。

 

挑戦した上で僕は言いたい事がある。

 

女性は初対面の男性と密室で1対1になるのが怖いと思うので優しくしよう。

そしてヒゲ脱毛してないクンニは痛いかもしれないので気をつけよう。

 

by実体験に基づいて女性の気持ちを理解している草生より

 

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