早食いの男、セラピストになる

「人生で1番無駄な時間は食事をしている時間だ。」

 

 

そんなちょっと危ない思想を持っているかのような早食いをしていたのが数年前の自分。

 

 

昼食は5分以内。

ウィダーインゼリーは1秒チャージ。

映画館に行けば上映される前にポップコーンを平らげる始末。

 

 

そんな早食いには2つ理由がある。

 

1つ目は、私は本当に食べる事が大好きで、一口食べれば「次早く食べたい!」という本能が抑えきれないというのが理由。

 

2つ目は、ダウンタウンの松ちゃんの影響。

 

「食べるのが遅い芸人は売れない」

 

という説を昔に唱えた事があり、芸人でもないのに変に意識してしまったのである。

 

遅喰い=つまらない奴

 

というレッテルに謎の執着があった。

 

 

4年前、高校の同級生(女子)からネットワークビジネスの勧誘をファミレスで受けた。

 

私と彼女はハンバーグを頼んだが、彼女も私と同じスピードで食べ終えた。

 

「食べる事が好きな娘なんだな〜」

 

と思っていたが、今考えると相手と同じ動作やスピード感でコミュニケーションをする

「ミラーリング」という技術を使っていただけだろう。

 

無理させて申し訳なくなった。

 

ちなみにネットワークビジネスはやっていない。

 

 

しかし、そんな早食いにはデメリットが多い。

 

虫歯のリスクが高くなる

太りやすくなる

胃などの消化器に負担がかかる

少し上品さに欠ける

 

そんな情報をネットで見て恐ろしくなった私は、ゆっくり食べる事を決意した。

 

まずは食べる前に深呼吸をする。

次に自分は貴族でお上品な生まれだと思い込む。

 

これが結構、効果があった。

 

深呼吸をする事で、自分に落ち着きが生まれる。

貴族だと思い込む事で、丁寧に楽しく食べれるようになった。

 

 

"食事も前戯もゆっくりが1番"

 

 

肝に銘じておこう。