深夜高速

たまにひとりが寂しくなり、ふらっと飲み屋さんに行きたくなることがある。

僕の住んでるところの近くには大きな飲み屋街があるのだ。

 

飲み屋街をふらっと歩くと、友人たちと楽しく飲んでる方や、男女仲良く楽しそうに飲んでる方がいる。

 

飲み屋さんの前で立ち止まり、開いてる扉からそっと中を覗く。

がやがやしている中、自分が入る事を想像する。

一見の自分を受け入れてくれるのだろうか。

今までに何度も味わった異邦人のような気持ちを思い出し、入るのをやめる。

こういう時にポジティブなことを思い出せず、年齢を重ねたと感じる。

 

どこか自分の居場所を探すかのように街を歩く。

キャッチに声をかけられて自分は孤独ではないと思いたくなる。

 

フラワーカンパニーの深夜高速が沁みる夜。

 

生きててよかった。

そんな夜を探してる。

 

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