曲と記憶

昔、聴いていた曲を久しぶりに聴いてみる。

 

メロディーが流れた瞬間

 

当時の風景、周りにいた人々、楽しかった思い出、辛かった思い出が記憶の底から蘇ってくる。

 

身体の底がジーンとなり、気を抜くと涙が出そうになる。

 

 

 

僕にはそんな曲が沢山あります。

 

今日はその内の一つ

 

 

 

Kiroroの「未来へ」を紹介します。

 

 

 

小学校5年生の秋。

 

父親の仕事の都合で、転校をしました。

 

周りは知らない子だらけ。

 

朝の合唱があり、毎日決められた曲を歌います。

 

CDレコーダーからは「未来へ」の前奏が流れます。

 

 

「ほら 足元を見てごらん

これがあなたの歩む道〜」

 

 

優しいメロディが、転校当時の寂しい気持ちを倍増させて、泣くのを必死に堪えていました。

 

「なんで自分が転校しなくてはいけないんだ」

 

「離れてしまった友達と会いたい」

 

当時はそんな思いでこの曲を聴いていました。

 

 

27歳の今もこの曲を聴くと、教室から見える風景や周りの児童達、悲しかった感情を思い出します。

 

そして

 

「今は辛いかもしれないけど、転校先でも新しい友達ができるよ!」

 

と昔の自分に伝えたくなります。

 

 

セラピストになった今、聴いている曲も10年後、20年後に聴き直すと色んな事を思い出すんだろうな。