どうも、歩くの速すぎてジョギングしている人と並走してしまった常盤です。本当です。
はい、天気の子を観ました。
ネタバレ(?)を含みますので、不安な方は閉じてください?♂️
あらすじ
離島の実家から家出して東京にやって来た高校生・森嶋帆高。職探しに苦労するも、オカルト雑誌のライターという仕事にありつく。何日も雨が降り続く中、帆高は弟と2人で暮らす明るい少女・天野陽菜と出会う。そして彼は、彼女が不思議な能力を持っていることに気づく。
物語の序盤、新宿スワンに出てくるチンピラみたいな男に足を引っ掛けられ、ゴミ箱と一緒に倒れた帆高。散乱したゴミの中に見つけた銃を拾ったことで物語は大きく動きます。
銃が出てきた瞬間、「チェーホフの銃」という言葉を思いだしました。
チェーホフの銃とは、
ストーリーに持ち込まれたものは、すべて後段の展開の中で使わなければならず、そうならないものはそもそも取り上げてはならない
という物語のテクニックです。
必然性のある小道具しか使うな、ということですね。
銃を使う作品では、
中村文則さんの『銃』や、
松本大洋さんの『リボルバー』などがあります。
天気の子でも、物語の序盤での発砲がありました。
でも、チェーホフの銃を知ったあなたは、ここで疑問に感じるはずです。
物語の序盤に出てきた小道具は、すべて後段の展開の中で使わなければならない。
つまり、再び誰かの手によって銃は使われること、二発目の発砲が物語の後半にあることを示唆しています。
そしてそれは物語のクライマックス、一番盛り上がっている場面に起こり、登場人物の発するセリフにも映画の伝えたいメッセージが紛れ込んでいる可能性が高いです。
いつ、誰に、どこで発砲されるのか、ドキドキしながら観賞していました。
また、舞台の一部に新宿が登場するのですが、新宿の含むあやしい魅力を充分に活かしきっていて、凄いなあと感服しました。
他にももっと書きたいことあるのですが、ネタバレになるので控えます。
最近また例のアイツが流行りだしたので、お家時間に映画でもいかがですか?