4月14日の写メ日記にて、自転車が盗まれたので新しい自転車「まいける2号」を購入した事を書かせて頂きました。
一昨日、その「まいける2号」が盗まれました。
今度は、自宅にて盗まれました。
(鍵はかけていました)
強い悲しみが、心の深部から身体全体へと広がっていく感覚がありました。
自転車が無いと生活に支障が出る地域に住んでいるため、泣きながら「まいける3号」を購入しました。
しかし、今日!近くのスーパーを通りかかると
盗まれたはずの「まいける2号」が道路脇に置かれていたのです。
「まいける2号」が無事だった事への嬉しさと、呑気に乗られていた事への怒りで心臓の鼓動が速くなりました。
もしかしたら犯人が現れるかもしれない。
僕は、少し離れた所で「まいける2号」を見張りました。
10分、20分、30分、1時間……。
犯人は現れません。スーパーの買い物に来ているにしては戻るのが遅いです。
すると、駐輪監視員のおじさんが「まいける2号」の近くにやってきました。
おじさんは、駐輪禁止の用紙をハンドルに括り付け、写真を撮り始めました。
「これはまずい!」と思い。
「すみません!この自転車、盗まれたやつで今見つけて見張ってるんです。もう新しい自転車買っちゃって…。」
と言いました。するとおじさんは優しい声で
「そうなの〜。それは大変だったね〜。取り敢えず、違反の紙は外しとくね。何かあったらすぐ呼んで!」
と言い、他の違反自転車の所に歩いて行きました。
その後も30分見張っていましたが、犯人は現れません。
恐らく乗り回した後、ここに放置したのでしょう。
家に持って帰るために、「まいける2号」の元に行くと、さっきのおじさんが僕の所にやってきます。
「犯人現れなかったか〜。多分置いてったんだろうね。取り敢えずは戻ってきて良かったね。辛い事もあると思うけど、いつか良い事もあるよ。」
と言い、僕の肩をポンと叩いてくれました。
泣きそうになりました。
悲しい時、心優しい言葉がどれだけ力になるか。
初対面の男を、実の息子の様に励ましてくれたおじさんのお陰で、立ち直る事ができました。
僕もそんなセラピストになりたいな。
痛い出費でしたが、人生において大切な事を学びました。
あと、これから「まいける3号」は家の中で保管します。
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